gisou_parting's profile picture. ♧4/12.30?→3.7 生還

白樺 名取

@gisou_parting

♧4/12.30?→3.7 生還

「……さ~て…あたしもそろそろ乗るかぁ…、………」


「………(むす…とした顔をしながらきょろきょろと辺りを見渡していて)」


「そこは絶対って言ってよ!!!…またねー宵闇ちゃん!また!!ね!!!」


「ちょ、ちょっ……、…あーもう!!宵闇ちゃん!!…元気でいてとは言わないから、ちゃんと生きるんだよー!!簡単に死んじゃ駄目だからねー!!!あと、鴉くんのことよろしくねー!!」


「……あーあーあー…も~…しんどいよ~この空気…色々話したいこととかあるのになぁ…できるかな…」


「…あたしは帰るよ、やることまだまだあるしね~。本来なら死んでた命を無駄にするようなことはしたくないし!」


「………、…そっかぁ…(どこか残念そうにポツリと呟き)…出来ないなら余計なこと言わないでよぉ……」


「…………………………うーん、この…うーん…!!!(ぎぎぎ…と首を傾げながら)え、というか…それをあたしに飲ませてくれたのは、結局誰なの?あたしはその時に死んでるはずだし…」


「…はぁ…ついてくって行っても、ヒビカナくん達に着いていってもどうしようも…ん?蘇生…?(その言葉にピクリと反応すればうさぎの彼女へ視線をやって)………………もしかしてあたし、それで…??」


「……さいってー、最悪!!自分が作った兎苺ちゃんを幸せにしないで、こんな自己満足で勝手なことしといて…最悪、最悪最悪!!ばーか!!!やっぱこいつきらい!!!」


「すと………えぇ!?嘘ぉ!!?……、…………こ、こいつ…(苦々しい顔を遺体へと向けて)」


「ちょ…ちょっと、ちょっと!?あたしなんにもわかってないんだけどー!!全部わかるように説明してくれないかなぁ!?もうわからないことがわからないよ!」


「…そうなの…?でも…、………(じっと側にいる彼女を見つめた後、視界を塞ぐようにその目を塞いで)…あーちゃんがそう言うなら信じるけどさぁ…」


「というか、まっ…こ、殺しちゃうの…?(振りかざされたそれを見れば嫌でも理解したのか困惑したように眉を下げて)その~…兎苺ちゃんのためにも、殺さない方が…いいんじゃないかなぁ……って…(ちらりと桃色の彼女を見ながら)」


「………、…ん!?ん!??(一度伸ばしかけた手を止めて眺めていたが、引き渡された彼女を受けとれば黒髪の少女に見えるあなたを二度見して)ちょ、ちょっとちょっとちょっと!!あーちゃん!?あたしなんもわかってないんだけど!?」


(その場の空気に似つかわしくない声で、困惑したように眉を下げて。その場に立っていたのは、あの時死体となったはずの彼女そのものであった)


「……なんか、すっごい空気悪くない…?どしたの?」

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「…っあ~!!久々の外だー!なんかこう…こう、地面に立ってる気がする!すごく!!……って、…あれ?」


(ゆっくりと、ゆっくりと。か細い息をしていた彼女は、ただの肉塊となった)

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(ひゅうひゅうと鳴っていた呼吸音も段々と小さくなっていく。もう指一本動かすことが出来ないのだろう、焦点の合っていない瞳で、ただぼんやりとあなた達の姿を映して)


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