大きいオジサンの実家のお婆ちゃん猫が、一月程前に息を引き取った。 前日に、もう何も口にせず炬燵の脇に設えた寝床でずっと横になっているから、そろそろ…との連絡があり、その後真夜中に静かに逝ったとの事。 正月に帰省しそびれたので、お盆に会ったのが最後になってしまった。
猫マッサージで段々興奮した猫氏のパンチが眼鏡のフレームを直撃。 「君は基本的にいいコだが、ヒトの顔にパンチはイタダケナイなぁ。これ以上パンチ食らうのは願い下げだから、今日はもう寝ますよー！ また明日ね。」 で、寝室に籠ったら、ドアの外で 「そんなぁ…遊ぶベー」と呼ばわっている。
「ごめんね、お母ちゃんはお腹が痛い人です。お薬飲んだら、また少し寝るから。」と言うと、やや不満そうではあるが、大人しく聞き分けてくれる。(ちょっとの間だけw) 君は優しいいいコだね。 お薬効いてきたら、マッサージ屋さんをオープンするから、ちょっとだけ待っててね。
生理痛の朝。 寝ている間に鎮痛薬の効果が切れてしまうので、朝はどうしても腹痛で調子が悪い。 薬を飲みに渋々ベッドから這い出すと、猫が「起きた？ 起きたの？ 遅いよもう！」「撫でる？ 撫でるよね？」みたいな顔でニャーニャーいう。
そんな究極のシャイガール、たった一度だけ、夕飯時でもないのに隠れ家から出て、私の姿を認めると一直線ににやって来て、しゃがんで差しのべた私の手に小さな頭を丹念に擦りつけて甘えた事がある。 いとけない子供のようで、いとおしさで胸が一杯になった。 一生涯忘れ得ない瞬間だと思う。
そのままピューっという感じで、何処かに消えてしまった。 消え入りそうな声でニャーと鳴くのは、いつもかつぶしを入れてもらう皿の前のみ。 自ら甘えることも殆ど無く、日に一回、夕飯時に皆が集まった時に、カリカリを食べに来て、少しだけ撫でられるともう満足してしまう。
「ニャンとかスンとか言えば直ぐに開けてやるんだのに。かつぶしが欲しい時しか鳴きゃしないよ。」とは義母の弁。 確かに、彼女(猫)がボンヤリしてた時に、いたずらっ子顔の義母が忍び寄って、シッポを爪先で軽く踏んだ時も、「！！！」という表情をしたものの、ニャンのニの音も漏らさず。
ほとんど鳴かない猫で、外に出たい時(回りは民家と畑ばかりの田舎で車は殆ど通らないので、出入自由にしている)は掃き出し窓の前に佇んでジーっと外を睨み、帰って来た時も窓の外の縁側にひっそりと佇み、ひたすら誰かが気付いて窓を開けるのを待っている。
大きいオジサンの実家には、お婆ちゃん猫がいる。 大層なビビりん坊で、盆暮れに帰省する度に、ぷいと隠れて出てこなくなる。それでも人恋しいのか、夕飯で皆が集う時間になると、何処からともなくうっそりと出てくるのだけれど。
United States 趋势
- 1. Peggy 29.8K posts
- 2. Zeraora 12.1K posts
- 3. Sonic 06 1,804 posts
- 4. Berseria 4,017 posts
- 5. Cory Mills 25.2K posts
- 6. Randy Jones N/A
- 7. Dearborn 357K posts
- 8. #ComunaONada 2,515 posts
- 9. $NVDA 43K posts
- 10. Luxray 2,039 posts
- 11. Ryan Wedding 2,037 posts
- 12. #Wednesdayvibe 2,774 posts
- 13. #wednesdaymotivation 7,800 posts
- 14. Xillia 2 N/A
- 15. International Men's Day 74.9K posts
- 16. Good Wednesday 36.9K posts
- 17. Abyss 12K posts
- 18. Cleo 3,027 posts
- 19. #CurrysPurpleFriday 10.6K posts
- 20. Christian Wood N/A
Something went wrong.
Something went wrong.