武居利史 TAKEI Toshifumi
@toshify
美術評論家。美術評論家連盟会員。主に現代美術、近代美術史、美術教育、文化政策、社会主義文化論。芸術・文化に関する投稿を中心としますが、労働問題や時事問題にもコメントします。東京都府中市を拠点として活動。神奈川県の湘南地方(藤沢・大和)出身、東京下町(台東・江戸川)が第二の故郷。
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高森順子編『残らなかったものを想起する―「あの日」の災害アーカイブ論』(堀之内出版)第5章「絵画 関東大震災における美術家の表現活動」執筆。1923年の関東大震災において、手間と時間のかかる「絵画」というメディアが担ってきた役割を現代的なメディアとの関係に置き直し、その意義を考察する。
「いつもとなりにいるから 日本と韓国、アートの80年」(横浜美術館、3月22日まで)を観る。1945年以降の日韓交流を50組以上の作家で大きく通史的に展観。韓国国立現代美術館との共同企画で両国からの視点で構成。在日作家の存在、国際的に活躍した白南準に注目することで重層的な関係を浮上させる。
ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山城知佳子×志賀理江子「漂着」(アーティゾン美術館、1月12日まで)を観た。沖縄出身の山城の映像、東北・宮城拠点の志賀の写真による大規模インスタレーション。各々の土地に根ざした文化、戦争や災害の記憶を呼び起こし、生の闇から現代への警鐘を鳴らす。
「戦後80年 戦争と子どもたち」(板橋区立美術館、1月12日まで)を観た。日中戦争から終戦直後までの1937~1948年、子どもはいかに描かれたかを5つの視点で紹介。子どもの姿に託される、戦争への不安、翼賛、希望など、多様な作家の重層的想いを読みとる。戦時下の子ども向け印刷物や児童画にも注目。
「しんぶん赤旗」1月11日付に、小森真樹『歴史修正ミュージアム』書評「社会包摂の場へ変貌する博物館」寄稿。世界的な脱植民地の流れにあって、欧米の博物館ではユニークな「歴史修正」が試みられている。博物館は多様な人々の対話の場となりうるのか。変貌する博物館に取材した示唆に富むリポート。
美術評論家連盟第16代会長に齊藤泰嘉が就任いたしました。4年間会長を務めた四方幸子は退任しました。ホームページにて、新旧会長の挨拶を掲載しております。2026年度の常任委員長には高橋綾子が就任し、新たな運営体制がスタートしました。どうぞよろしくお願い申しあげます。aicajapan.com/ja/
2026年1月1日に就任した齊藤泰嘉新会長によるメッセージをWEBサイトにて公開しました。aicajapan.com/ja/
任期満了により2025年12月31日に退任した四方幸子前会長によるメッセージをWEBサイトにて公開しました。aicajapan.com/ja/message_shi…
2025年10月12日に開催した、美術評論家連盟 シンポジウム 2025「変容の時代に、万博、美術館を考える」の記録動画を公開いたしました。 aicajapan.com/ja/symposium20…
2025年12月3日に連盟会員を対象に実施した下記の講座の記録動画を公開いたしました。 ハラスメント防止・意識啓発のための講座2025「今、書くこと、伝えることを再考する−それぞれの現場から」第3回 講師:青山悟 aicajapan.com/ja/session2025…
2025年、私が選んだ5展。 ・「ヒルマ・アフ・クリント展」(東京国立近代美) ・「望月桂 自由を扶くひと」(原爆の図丸木美) ・「今津景 タナ・アイル」(東京オペラシティ) ・「戦後80年《明日の神話》 次世代につなぐ 原爆×芸術」(川崎市岡本太郎美) ・AWT FOCUS「リアルとは?」(大倉集古館)
「六本木クロッシング2025展:時間は過ぎ去る わたしたちは永遠」(森美術館、3月29日まで)を観る。アジアのキュレーターと21組を発掘。A.A.Murakamiの落下するシャボン玉、インドネシアの日本軍戦闘機を凧にする北澤潤、尾道の瓦と言葉を併せて展示するスライマンなど、国や文化を越境する作家たち。
「知覚の大霊廟をめざして―三上晴子のインタラクティヴ・インスタレーション」(ICC、3月8日まで)を観る。没後10年を機に生前発表された《欲望のコード》《gravicellsー重力と抵抗》など4点の大作に、作品分析や関連資料で構成。人間の知覚と身体と空間が相互に関わり合う動的なシステムを提示する。
「民主青年新聞」12月22日号に「社会主義の美術史⑫ おわりに 社会主義の新たな始まり」寄稿。20世紀後半、理想を掲げる闘いは広がり、ヴェトナム戦争や韓国民主化運動でのリアリズム、キューバの新たな模索があった。ソ連崩壊は終わりではなく新たな始まりで、美術はグローバル化時代へと突入した。
「第24回JAALA国際交流展-2025」図録に、「平和への希望を見出す作家の交流と連帯」寄稿。6月東京都美術館で開かれた同展での、ガザで描かれたペン画、パレスチナへの共感を描く作品、中東の出品に注目。オーストラリア先住民の出品などに、戦後80年にあたってJAALAが見つめてきた脱植民地主義を見る。
「ペドロ・コスタ インナーヴィジョンズ」(東京都写真美術館、12月7日まで)を観る。ポルトガルの映画監督(1959‐)による大規模な映像インスタレーション。アフリカ系移民の生活と歴史にまつわる映画作品など構成。労働や貧困など苦難を暗示する暗闇に浮び上る人間の顔や歌声の崇高さに圧倒される。
「作家の現在 これまでとこれから」(東京都写真美術館、1月25日まで)を観る。被爆者の遺品を撮影した《ひろしま》の石内都。暗闇に人間の業を照らし出す志賀理江子。都市のノイズに魅せられて実験を続ける金村修。広島の日常を撮り続ける藤岡亜弥。戦争やパンデミックなどに目を向ける川田喜久治。
「遠い窓へ」(東京都写真美術館、1月7日まで)を観る。架空の家族を演じる寺田健人。自らのルーツを探して旅するスクリプカリウ落合安奈。亡くなるまでの母の姿を追った甫木元空。葬送の風習などを作品化する岡ともみ。マングローブを布に転写し、太平洋の歴史に誘う呉夏枝。喪失と夢幻織りなす空間。
「モーリス・ユトリロ展」(SOMPO美術館、12月14日まで)を観る。街並みを描き、エコール・ド・パリを代表するユトリロ(1883‐1955)。ポンピドゥーセンター所蔵作品など約70点でその全貌に迫る。屹立する建築、遠近感の強調された道、白塗り壁の重厚さ、曇天の空などにパリに暮らす人々の想いが充満。
「柚木沙弥郎 永遠のいま」(東京オペラシティアートギャラリー、12月21日まで)を観る。芹沢銈介に師事し、染色家として歩み始めた柚木(1922‐2024)は、楽しく力強い生命感のある柄と色彩の布を作り、挿絵やコラージュにも活動の場を広げた。創作意欲に満ちた最晩年の仕事までをダイナミックに紹介。
「藪野健 忘れることのない日」(ギャラリーカジオ、11月30日まで)を観た。パリのヴァンドーム広場を囲む壮麗な古典様式の建物をモチーフにした個展タイトルの油彩を主役に、初期から現在までの小品を並べる。欧州の建築を研究しながら、自由に都市のイメージを広げる。小金井市の開廊10周年記念展。
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